車庫証明や車検証、免許証の引っ越しでの住所変更手続き

引っ越し先に車を持って行くという場合は、車庫証明書や車検証、免許証の住所変更手続きを行わなければなりません。

これらの手続きは、どれも引っ越し後に行う手続きになりますが、とても複雑で難しいうえに時間もかかってしまいます。しかも手続きの期限が決まっているものもあり、引っ越し後に落ち着いたら始めようなんて悠長に構えてしまうのは厳禁です。

ではどのように手続きを進めていけばよいのか、詳しく説明していきましょう。

車庫証明の住所変更手続き

車庫証明書とは、車の保管場所を証明するための書類です。車を保有している人は、必ずこの証明書が必要ですし、引っ越しをした場合には新たに発行し直す必要もあります。

では車庫証明の住所変更手続きの方法について、詳しく見ていきましょう。

手続き方法とかかる時間

車庫証明の住所変更手続きは、引っ越し先の最寄りの警察署で行います。警察署で申請用紙を受け取り、必要事項を記入の上、提出します。

この手続きは引っ越し後15日以内に行うことが原則義務付けられていますので、引っ越し後は速やかに手続きを行いましょう。運転免許証の住所変更手続きと一緒にできるので、まとめて手続きしてしまうのがおすすめです。

距離の測り方

車庫証明書を発行するためには、自宅から2q以内という規制があります。ここで迷いがちなのが、2qの測り方についてです。実際の道のりで2qなのか、直線距離で2qなのか、迷ってしまいますよね。

実は車庫証明書の距離の測り方は、自宅から半径2q圏内という意味です。なので実際の道のりで測るのではなく、直線距離で測ればOKです。

一番わかりやすいのは、自宅を中心に半径2qの円を描いて、その範囲内に収まっていれば車庫証明として認められるという事です。引っ越しに伴って新たに車庫を借りる際は、新住所から半径2q以内で探すようにしましょう。

そして実際の書類作成の際の距離の測り方ですが、最近ではインターネットで簡単に距離を測ることができます。グーグルマップやYahoo!地図など、誰でも気軽に利用できる地図サイトでも測定はできます。

自宅の住所と車庫の住所を入力して、直線距離を測定し、書類に記入していきましょう。

車庫証明書の発行にかかる日数

車庫証明書は、運転免許証のように申請してその日に発行されるというわけではありません。そのため、引っ越し後は速やかに手続きを行う必要があります。

申請から交付までにかかる日数は、およそ3日から5日ほど。土日を挟む場合はさらに長くなってしまう可能性もあります。また申請に不備があった場合は、書類の再提出なども必要となり、交付が遅れてしまうので要注意です。

なぜ交付が遅れると困るのかというと、新しい車庫証明は車検証の申請に必要になるからです。つまり車庫証明書が発行されない限り、車検証の申請もできなくなってしまうということです。車検証の住所変更手続きは、引っ越し後15日以内に行わなければならないので、できるだけ早く車庫証明書を交付してもらうことが大切なのです。

必要書類

車庫証明の申請には数多くの書類が必要となります。まずはどのような書類が必要なのかを見ていきましょう。

  • 車庫証明申請書(自動車保管場所証明申請書)
  • 保管場所標章交付申請書
  • 自動車保管場所証明申請書(※車庫を借りる場合)
  • 保管場所使用権原疎明書面(※車庫が自分の保有する土地の場合)
  • 所在図・配置図
  • 駐車場賃貸借契約書の写し(※車庫を借りる場合)

必要書類はすべて警察署に行って受け取ることができます。ただしその場で記入して申請するという事は難しいので、一度持ち帰って自宅で記入して申請に出向きます。自動車保管場所証明申請書が必要な場合は、大家さんのサインと印鑑が必要なので、その場の記入は不可能です。

わざわざ警察署に書類を取りに行くのが面倒という場合は、警察署のHPから書類をダウンロードすることができます。自分でプリントアウトできる環境が整っている場合は、ダウンロードした書類を使用しても大丈夫です。

地図の書き方

車庫証明の申請書類で、一番苦労するのが所在図・配置図の書類です。これは自宅から車庫までの簡易的地図と、駐車場のどの場所に駐車するのかの配置図を作成する書類です。

簡易的で良いとはいえ、不備があれば書き直しになってしまうので、しっかりとポイントを押さえて作成していくことが大切です。

まず地図作成で大切なのは、自宅と駐車場との位置関係を正しく書き込むという点です。そしてそのうえで、周りの目印となる建物を書き込んでいきます。最後に自宅と駐車場を直線で結び、直線距離を記入して完成です。

次に配置図作成で大切なのは、駐車場のつくりを正しく記入するという点です。駐車スペースが何個あるのかや、駐車番号などをきちんと記入し、そのうちのどこに駐車するのかを記入します。

さらに大切なのは、駐車場の出入り口の幅と前の道路の幅です。これらを記入し忘れてしまうと、不備となってしまうので忘れずに記入していきましょう。

費用

車庫証明書の発行には費用が必要となります。必要な費用としては、保管場所証明申請書の費用と、保管場所標章交付申請書の費用の2種類です。

これらの費用は、都道府県によって料金が違ってきます。保管場所証明申請書では2,000円〜2,200円、保管場所標章交付申請書では500円〜610円と地域で差があります。

例を挙げて見ると、東京都では2,100円と500円、大阪府や愛知県では2,200円と500円となっています。費用については引っ越し先の都道府県ごとに正確な金額を調べていきましょう。

東京23区の駐車場の料金相場

引っ越しに伴って新たに駐車場を借りるという場合、引っ越し先の地域の駐車場料金についても知っておく必要があります。

例えば東京に引っ越す場合、六本木などの高い地域では8万円を超えるところもありますし、中央区や港区などでは平均で5万円以上もかかってしまいます。逆に東京でも安い地域は練馬区や葛飾区などで、1〜2万円で駐車場を借りることができます。

都会に引っ越す場合は駐車場料金が高くて困ってしまうことも多いでしょう。そんな時は思い切って車を手放すというのも一つの手です。特に東京では車が無くても交通の便が良いので、生活に困ることはありません。

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車検証の住所変更手続き

車庫証明の住所変更手続きが終わったら、次は車検証の住所変更手続きを行わなければなりません。車検証の手続きは陸運局や軽自動車検査協会に届け出なければならず、結構手間がかかります。

では詳しい手続き方法を見ていきましょう。

手続き方法とかかる時間

車検証の住所変更は、普通自動車の場合は新住所を管轄している陸運局、軽自動車の場合は軽自動車検査協会にそれぞれ届け出なければなりません。

手続きの方法は、必要書類を揃えて陸運局か軽自動車検査協会の窓口に行くだけ。それの何が手間がかかるのか疑問に思うかもしれませんが、実は陸運局や軽自動車検査協会は警察署のようにどこにでもある施設ではありません。だいたい各都道府県で1箇所か2箇所程度あるだけです。

そのため、手続きに行くと簡単に行っても、自宅からかなり遠い場合もしばしばです。しかもナンバープレートの変更がある場合は、必ず車で行かなくてはならず、長距離運転が苦手な人にとってはかなり過酷なものになってしまいます。

手続きにかかる時間は、およそ30分程度です。即日で終わらせることができるというが、せめてもの救いですね。ただしナンバーを希望の番号にしたいという場合は、手続きに5日ほどかかってしまいます。さらに再び陸運局に受け取りに向かわなければなりません。

この一連の手続きが面倒で無理という場合には、ディーラーや車屋さんなどで代行してもらえます。もちろん手数料は発生しますが、時間と手間を考えて依頼するという人もたくさんいます。

必要書類

車検証の住所変更で必要な書類は次の6つになります。

  • 車検証
  • 車庫証明書(発行から1か月以内)
  • 新住所の住民票(発行から3か月以内)
  • 申請書(陸運局・軽自動車検査協会で記入)
  • 手数料納付書(陸運局・軽自動車検査協会にあります)
  • 自動車税申告書(陸運局・軽自動車検査協会にあります)

注意したいのは、車庫証明書です。引っ越し後、先に車庫証明書の住所変更を行っておかなければ、車検証の住所変更も行えません。車検証の住所変更を行う前に、まずは車庫証明書の住所変更を行っておきましょう。

また所有者が自分自身でない場合(ローン会社やディーラーになっている場合)は、上記の書類にプラスして委任状が必要となります。事前にローン会社やディーラーに連絡して委任状を書いてもらっておくことも大切です。

紛失していた場合の再発行

実は車検証を紛失してしまった…。そんなトラブルに見舞われてしまった場合、どうすれば良いのでしょうか。

その場合は車検証を再発行してもらわなければなりません。車検証の再発行は陸運局でできます。身分証明書と理由書(陸運局HPにあります)を持って、再発行をお願いしましょう。代理人が行くこともできるので、面倒ならディーラーや車屋さんにお願いすることもできます。

自分で手続きする場合の費用は、手数料300円と用紙代100円のみでできるのですが、ディーラーや車屋さんに依頼する場合は8,000円〜1万円程度かかります。

住所変更しないとどうなる?

車検証の住所変更を行わないと、原則50万円以下の罰金という規則があります。ただしこの規則はあくまで原則であり、実際に罰金を取られたという人はほとんどいません。

また、車検の際に車検証の住所が変更されていなかったからと言って、車検が受けられないというわけでもありません。車検を受けることは普通にできますし、一緒に車検証の住所変更手続きをすることもできます。

なら車検証の住所変更をわざわざしなくても良いのでは…?と思ってしまうかもしれませんが、車検証の住所変更を行わないと色々なデメリットが生じてしまう恐れがあります。

車検証を住所変更しない際のデメリット

車検証の住所変更が面倒なので、手続きせずに放っておいてしまうと、どのようなデメリットが生じるのか見ていきましょう。

罰金を請求される可能性がある

実際に請求された人はほとんどいないとはいえ、原則には罰金の対象となる違反ですので、罰金を請求されても文句は言えません。

自動車税の納付書が届かない

自動車税の納付書は、車検証に登録されている住所に送付されます。旧住所のままでは旧住所に送られてしまいます。

違反したときに警察官に注意される

何か違反してしまって、運転免許証と車検証を提示したとき、記載されている住所が違えば警察官に見つかってしまいます。住所変更していないことを厳しく注意されてしまうかもしれません。

手続きにお金がかかる

車検と同時に手続きをしようとすると、必然的にディーラーや車屋さんに代行してもらう形になってしまいます。自分で手続きすれば5,000円前後で済むはずの手続きが、代行してもらうことで15,000円〜20,000円まで上がってしまいます。

こんなデメリットがあるのに、わざわざ住所変更せずに放っておく必要もありませんよね。引っ越し後はバタバタと忙しいかもしれませんが、きちんと車検証も住所変更していきましょう。

車検は英語で何と言う?

車検は英語でvehicle inspection。日本人にはあまりなじみのある英語ではありませんね。なぜこんな話を始めたかというと、海外への車の引っ越しについて説明するためです。

海外への引っ越しが決まったけれど、愛車も一緒に持って行きたいと考える人も多いでしょう。海外へ引っ越す場合でも、日本から海外へ車を輸送することができます。

輸送する際は、国内での手続きと海外での手続きの両方が必要となり、かなり複雑です。国内での手続きは車両輸送の業者などに依頼すればすぐに手続きしてもらえますが、海外での手続きは各自で調べて行わなければなりません。

また、海外での車の管理方法なども把握しておく必要があります。特に車検制度は日本のようにきちんと整っているところの方が少なく、各国で規制はバラバラ。なので自分が引っ越す国の制度をしっかりと知っておきましょう。

各国の車検制度

アメリカ

 国での規制はありませんが、州ごとに規制が違います。厳しい州もあれば全くない州もあります。

イギリス

 新車購入後は3年、以降は毎年受けなければなりませんが、簡易的なもので価格も安価です。

ドイツ

 紳士は購入後は3年、以降は2年ごとで日本と同じですが、費用は一回約3,000円と安価です。

イタリア

 新車購入後10年まで車検はなしです。

フランス

 車検制度はありませんが、走行距離に応じて検査義務があります。

中国

 車検制度自体ありません。

韓国

 新車購入後は3年、その後は2年ごとに検査を受ける必要がありますが、費用は数千円です。

免許証の住所変更手続き

引っ越しが済んだら、運転免許証の住所変更をしなければなりません。運転免許証は車を運転するときに必要となるだけでなく、身分証明書としても使用する機会が多いため、住所変更がされていないと大変なことになってしまいます。

引っ越し後に住所変更しなければならない書類の中でも、最も重要と言っても過言ではありません。では運転免許証の住所変更手続きについて詳しく見ていきましょう。

手続き方法とかかる時間

運転免許証の手続きは、車庫証明書と同様に警察署で行うことができます。警察署に必要書類をもって申請することで、住所変更された運転免許証を交付してもらえます。

運転免許証の交付にかかる時間は、早ければ10分程度、長くても1時間程度で終わります。さほど時間はかからないので、簡単に手続きを終わらせることができます。

また警察署以外でも、運転免許センターや運転免許試験場などでも住所変更が可能です。ただし車庫証明書の手続きを一緒にする場合は、警察署でしか受け付けてもらえません。

必要書類

運転免許証の住所変更で必要なものは次の5つ。

  • 運転免許証記載事項変更届(警察署・免許センター・試験場にあります)
  • 運転免許証
  • 住民票(新し住所のもの)
  • 証明写真(県をまたいで引っ越した場合のみ。不要な場合も多い)
  • 印鑑

特に変わった書類が必要になるわけでもなく、運転免許証記載事項変更届も、さほど難しいことを書かなければならないわけではないので、簡単に手続きを終わらせることができます。

紛失していた場合の再発行

もしも運転免許証を紛失してしまったという場合は、再発行を行わなければなりません。この場合も警察署、又は免許センターや試験場へ出向き、必要書類を記入のうえ申請します。

必要となる書類は「運転免許証再交付申請書」「運転免許証紛失・盗難てん末書」「身分証明書(パスポートや健康保険証)」「印鑑」です。地域によって写真をその場で撮影してくれる場合と、あらかじめ写真を用意していかなければならない場合があります。

この手続きを行えば、運転免許証を再交付してもらえますが、交付に時間がかかってしまう場合があります。免許センターや試験場では即日交付が可能ですが、警察署では即日でできるところと、1週間程度かかってしまうところがあります。

写真写りをよくするコツ

運転免許証の写真って、写りが悪くてうんざりしちゃうことありますよね。あまりにも写りが悪くて、身分証明書の提示の時に恥ずかしい思いをしてしまう人も多いでしょう。そこで少しでも免許証の写真写りをよくするコツをご紹介します。

明るめのトップス

まず1つ目のコツは、トップスを明るくするということ。暗い色の服を着てしまうと、顔色が悪く写ってしまいます。白や水色、ピンクなど、明るい色をチョイスしましょう。

また首元が詰まっている服よりも、少し広めの物を選ぶのもおすすめです。ワイシャツやVネックなどを選ぶようにしましょう。

白いボトムス

2つ目のコツは、ボトムスは白にするということ。ボトムスを白にすることで、座ったときに膝が光を反射するレフ版のような働きをしてくれるので、顔が明るく写ります。

前髪を上げる

前髪が短い人は、普段はおでこに垂らしているかもしれませんが、写真の時に前髪があると顔が暗くなってしまいます。斜めに流したり、上にあげてピンでとめるなどの工夫をしましょう。

あごを引いた状態をキープ

免許証の写真はプロの写真家が撮ってくれるわけではないので、シャッターのタイミングを知らせてくれません。なのでいつ撮られてもいいように、常にあごを引いた状態で準備を整えておきましょう。

できるだけ綺麗に写るコツをご紹介しました。免許証は何年も同じ写真で使い続けなければならないので、更新時の写真撮影は重要ですよね。ぜひ実践してみてください。

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