引っ越し先でお清めの盛り塩やお祓いはどうしたらいいの?

引っ越しの際に新居で気持ち良く生活をスタートするために、盛り塩やお祓い、お清めをしたい、という人もいます。ここではそれらの意味ややり方を説明します。

新居の盛り塩、お祓いの意味

風水などを気にする人は、賃貸や中古の家には前の住人の「気」が残るため、それを浄化する目的でお清めの盛り塩をすることがあります。また、風水を信じる人でなくても邪気を払い、良縁を招く意味で盛り塩をする風習もあります。

盛り塩とは

小皿に塩を三角すいの形に盛り、部屋の隅や玄関先に置きます。神事や仏事、古くは中国でも塩は清浄の意味があるとされています。一般家庭や飲食店でも入口や水まわりに盛り塩を置いているのを目にしたことがありますよね。

盛り塩の置き方

盛り塩はどのように置けばいいのでしょうか?使う塩やお皿、置く場所については諸説ありますが、一般的なものを説明します。

盛り塩に使う塩は基本的には何でも良いですが、粗塩の方が盛りやすいです。科学塩ではなく天然の塩の方が好ましいという説もあります。神社で祈祷された塩も販売していますが、必ず必要というわけではありません。

盛り塩には清酒を振るとさらにお清め効果があがるとも言われています。三角すいの形に盛るのが一般的で、専用の型も売っています。形が崩れにくいよう霧吹きで少し湿らせるのもコツです。風水専門のお店などでは六角すいの型や盛り塩用の塩を売っています。

盛り塩を置くお皿は白い皿が一般的ですが、正方形の無地の白い紙に盛ることもあります。陶器の皿など自然由来のものが良いとされています。素焼きのお皿は盛り塩の水分を吸収し、形の良い三角すいが作れます。

100円ショップでも売っているものでも構わないですし、風水の関連で八角のお皿を使うこともあります。

盛り塩を置く場所

引っ越しのお清めで盛り塩を置く場合は、玄関が一般的で、入口の両サイドに置くと邪気を祓い良縁を招くと言われています。玄関の中でも外でも構いません。

これ以外でも部屋の四隅やキッチンの片隅など、置きたいなと思うところがあればどこに置いても構いません。何となく居心地が悪かったり気になる場所があればそこに置くと良いとも言われています。

期間

盛り塩は邪気を吸収すると言われているので、一週間に一度変える人もいれば、月に一度変える人、塩が変色したり埃をかぶったら交換する人など、色々な説ややり方があります。盛り塩に使った塩は水で流すのが良いとされていて、これには塩が吸収した邪気を流す、という意味があります。

お祓いの仕方

盛り塩と同じように引っ越し先に以前住んでいた住人の邪気を祓う目的でお祓いを行うという方法もあります。新築一戸建てへの引っ越しならば地鎮祭などをすでに行っていますが、中古の家やマンション、賃貸への引っ越しでお祓いをしたい場合はどのようにすればいいのでしょうか?

引っ越し後にお祓いをしたい場合は引っ越し先の氏神様にあたる一番近い神社に行きましょう。お祓いは自宅に神棚を祀ったり、お札をもらってきたり、神主さんに来てもらうなどの方法があります。

賃貸マンションに神主さんを呼ぶとなると近所の目もありますので、管理会社や大家さんにひと言相談してからにしましょう。自宅でお祓いをしてもらう場合の料金の相場は20,000円〜30,000円ぐらいです。神社によって金額を設定していることろもあります。

神社に行って引っ越しのお祓いをしてもらう場合は5,000円〜10,000円ぐらいが相場です。神社への家祓いの支払いは熨斗袋に入れて渡すのが一般的です。結び切りの水引で表書きは「初穂料」や「玉串料」「御祈祷料」などと書きます。

まとめ

神社にお願いするお祓いは厄除けや地鎮祭のように古くから人々が慣習として行うことです。お祓いをしないからと言って何か悪いことが起こるというよりも、気持ち良く新生活を始めるためにお祓いや盛り塩で家内を浄化する、といった意味で行うのが良いでしょう。