引っ越し時は大量に発生!ゴミ処理は計画的に実施しよう

引っ越しが決まり、荷造りをする前に少し物の整理でも始めようと辺りを見回すと、新居に持って行くほどではない雑多なものが大量のゴミの山に変わります。

きちんと分別をしておかないと捨てる時に面倒なことになります。自治体のごみ収集カレンダーを確認し、引っ越しの当日までに全て残らずに捨てられるよう、きっちりと計画を立てて処分しましょう。

分別ゴミの回収日に計画的に捨てよう!それでも残ってしまったら…

燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、プラスチックゴミ、ビン缶、粗大ゴミなどが一般的な分別ですが、引っ越しで出るゴミは日常とは種類が異なるため、どれに属するか不安な場合は、自治体のホームページの分別方法を確認して分けておきましょう。

計画的にゴミを捨てていければ問題ないのですが、もし当日までにゴミが残ってしまったら、どうすればいいのでしょうか。

自分で清掃センターに持ち込みも可能

これでもかというほど不用品が多く、一度のゴミ収集日に他の家庭のゴミが置けなくなるほどゴミ集積場を占領してしまって、ゴミが溢れて道路に散乱してしまっては大ヒンシュクです。

引っ越しで一時的に大量に出たゴミは、自分で清掃センターに持ち込むことも検討しましょう。これも、自治体のホームページに受け入れ方法や時間帯、休日などが載っているので、確認して運ぶようにしましょう。

仲が良いご近所さんに頼む

自分で車で引っ越し先まで移動するなら、最終的に残ってしまった少量のゴミは自分で持って行きましょう。ただしこれが、電車や新幹線や飛行機などを使うようなら、困ってしまいますね。

そのようなときには、前もって生ゴミが出ないように工夫して、食事の計画を立てるようにしましょう。どうしても処分に困るようなら、普段から仲良くしているご近所さんに、最後にどうしても処分のできなかった少量のゴミをお願いして預かってもらい、ゴミ回収日に持って行ってもらうこともできますね。

マンションのゴミ置き場など、猫やカラスに荒らされる心配のないゴミ置き場なら、管理人さんにお願いして、回収日まで置かせてもらうよう、お願いすることもできるのではないでしょうか。

処分し切れないなら自分で運ぶかトラックに

とてもじゃないけど我が家のゴミを他人様に預けるなんて、という人は、においや漏れなどがないように厳重に密封し梱包した上で引っ越し業者のトラックで運んでもらうしかありません。

旧居に残していくことは絶対にやめてください。原状回復義務があり、退去する際には元の状態に戻すことが決められています。ゴミを残していったのでは、元の状態に戻したことにはなりません。

粗大ゴミは出せる量にも注意

自治体により粗大ゴミを一度に出せる個数が決められていることがあります。粗大ゴミになるものが大量にあり、一度に少量しか出せない場合は、随分前から計画的に少しずつ処分していかなければなりません。

まだ使えるならリサイクル業者に買い取ってもらおう

今まで現役で使っていても、新居への搬入に特殊作業が必要なため、入れるだけで高額になってしまうような家具や家電は手放して、新居で新たに買い替える必要も出てきます。

まだまだ使えるものなら、粗大ゴミには出さずに、この先使ってくれる人のためにリサイクル業者に引き取ってもらうのも良策です。何かと出費が増える引っ越し前に、思わぬちょっとした収入があるかも知れませんよ。

物によっては処分料金が掛かる場合もありますから、たとえ査定額がゼロでも、リサイクル業者が引き取ってくれたり、持って行ってくれるのであればお願いしちゃいましょう。

時間の余裕があればオークションやフリマ

引っ越しまでにだいぶ時間があり、パソコンやスマホのやりとりが面倒でなければ、オークションやフリマアプリで出品することもできます。

リサイクル業者より高値で取り引きされるケースもあります。ただし、いつまでも買い手がつかないと最終的にはリサイクル業者に買い取ってもらうことになるかもしれません。

粗大ゴミを小さくして一般ゴミに

これに限っては、自治体により様々な取り決めがあることがわかりました。例えば家具をそのまま出すと粗大ゴミになる場合でも、小さくノコギリなどで解体して燃えるゴミの袋に入れば一般ゴミとして出すことができる、としている自治体があります。

かと思えば、いくら小さく苦労して解体したところで、その前の状態が大きい家具であるならば、その大きさ分の処分費用が必要になる自治体もあります。

せっかくの解体の苦労が水の泡にならないためにも、粗大ゴミの処分に関しては、自治体のホームページなどで事前に確認しましょう。

不用品回収の悪徳業者に気をつけよう!

街中をスピーカーで大音量で「不用品回収車です。無料で不用品を回収しています。どんなものでも構いません。」というトラックが巡回していることがありますね。

無料と思って頼んだはずが実は高額な料金を請求されたというケースがあるので、用心しましょう。

こんな業者は要注意!

スピーカーで派手に宣伝している不用品回収業者や自宅のポストに不用品を回収しますとチラシが入っている、そんな業者にはうかつに頼んではいけません。

業者の名前が分かれば、必ずインターネットで検索してみましょう。ちゃんとしたホームページがありますか?そこに「一般廃棄物処理業」の許可番号や許可証が提示されていますか?

覚えておいてほしいのは、一般家庭から出る不用品や廃品を回収することができるのは市区村長から「一般廃棄物処理業」の許可を受けた業者だけです。

「産業廃棄物処理業」は事業系のゴミである産業廃棄物を処理する業者で、「古物商」は中古品の売買を行う許可で、比較的簡単に許可が取れる物です。それらの業者は一般家庭が不要とするゴミを回収することはできません。

「一般廃棄物処理業」の業者であれば、堂々と許可証や番号を表示しているはずです。それが見当たらないということは、違法業者である可能性が高いです。そんな業者に依頼して、高額な費用を請求されて泣き寝入りに至るケースは少なくありません。

こんな手口に要注意!

廃品回収業者の要注意すべき手口はどのようなものか、見ていきましょう。

事例1

街を巡回する廃品回収業者に声を掛けて自宅まで来てもらい、古くなった家具と石油ストーブをトラックに積んでもらいました。集積場まで遠くて一人で持っていくのが大変だったために助かった、と喜んでいたところ、引き取るのは無料だがトラックで運ぶのに運搬料がかかると言われたのです。

強そうな男の人だったので逆らうこともできず、自分で先に確認しなかったのが悪かったんだという思いもあり、言われるままに2万円払ってしまいました。

事例2

巡回する廃品回収業者のトラックに処分したい物をトラックに積んでもらったら、もっと他にあるんじゃないの?と言われ、あっという間にその辺の物をトラックに積み込まれてしまいました。

それは不用品ではなく、まだ使い続けるから降ろしてほしいと言うと、積んでしまった物は降ろせないから自分で降ろしてほしい。どうしても降ろせというのなら作業料金として5万円かかる、と言われてしまいました。

怒鳴られたし怖かったので、一刻も早く帰って欲しいという思いから5万円払ってしまいました。

事例3

何でも引き取ると言っていたのに「衣類はグラムで買い取るからそんなにお金にならない。宝石や貴金属はないですか?金やプラチナならあるでしょ?」としつこく言ってきました。

しかたなくネックレスを何点か見せると、ぐちゃぐちゃに絡ませたので、私が必死で解こうとしていると、アクセサリーケースの中から他の指輪やピアスを取り出し、「これとこれも、ぐちゃぐちゃになったネックレスと一緒に買い取りますよ」と言いました。

早く帰ってほしかったので、買い取りを承諾しました。

国民生活センターには、こんな報告が後を絶ちません。

引っ掛からないための予防策

不用品回収を頼むときは、こちらから正式な業者にお願いすることが鉄則です。飛び込みで営業したり、街中をスピーカーで宣伝したりしながら回る業者は避けたほうが賢明です。

悪徳業者にひっかからなない方法として、不用品かたづけの無料一括査定サイトを利用してみるのがおすすめです。引っ越しと同じく複数の業者の見積もりを比較することができます。悪徳業者は登録できないので、安心して利用できます。

業者選びで不安な人は、無料なので一度試してみるといいかもしれません。

不用品かたづけの無料一括査定サイトはこちら

まとめ

処分し切れなかった不用品やゴミを、引っ越し業者の作業員に新居に運んでもらうほど恥ずかしいことはありません。作業員が汗だくになってゴミを新居に運び入れる姿を見ると、本当に申し訳なく頭が下がります。

引っ越し当日になって、捨て切れなかったゴミのために大切な家財が載せられず、空いたトラックに応援にきてもらった挙げ句、追加料金が発生したなんてことは絶対に避けなければなりません。

そのためには、日頃から不要な物は溜め込まないように心掛け、「捨てる勇気」を持つことも大切ですね。