引っ越し見積もりを依頼した業者のしつこい電話への対処法

引っ越し一括見積もりサイトは、手っ取り早く安い引っ越し業者が見つかることで有名です。しかし、利用するそばから一斉にたくさんの電話が来てしまい対応に追われてしまうのではと心配になり、なかなか利用に踏み切れない人もいると思われます。

そのときになって慌てずにすむためのコツを知っておけば、引っ越し業者の営業電話に落ち着いて対処できますよ。

業者のしつこい電話の対処方法

引っ越しは業者が積極的に「今なら安いから引っ越しませんか」とすすめるようなやり方ができません。あくまでも客からの問い合わせで契約が取れる「待ち」の商売です。

客から問い合わせてもらうために引っ越しのCMをテレビやラジオで流したり、タウンページに広告を載せたり新聞折込チラシを入れたり、不動産屋や結婚式場にチラシを置いたり、自社のホームページを作ったり、と宣伝に一生懸命になっているのです。

ですから一括見積もりサイトに限らず、業者に電話で問い合わせると、見込み客を逃したくなくて電話番号や氏名を名乗らないと聞きたいことが聞けない場合があります。

また、担当者が手が離せないため折り返し電話をさせますと言って、電話番号を聞き出すパターンもあります。もっとも、昨今はナンバーディスプレイの導入で電話番号を聞き出さずとも、「184」を付けなければ簡単に分かってしまいますが。

しかし、そんな引っ越し業者の営業電話のしかたが不快に感じることがあります。電話に出られない時に数分おきに着歴が連続してあるとゲンナリしてしまうというのも分かります。引っ越し業者の営業熱心さが、人によってはしつこいと感じてしまうのです。そんなしつこい営業電話に対処する方法がいくつかありますので紹介します。

業者の代表電話に連絡

押しが強くて断ってもしつこく電話をかけてくる営業マンに対しては、担当者に伝えるのではなく、引っ越し業者の代表電話に電話をかけて「引っ越しがキャンセルになった」「会社の指定業者になった」などと適当に理由をつけて断り、担当者に伝えてもらいましょう。その後、また電話をかけてきても出る必要はありません。

メールで伝える

電話で伝えるとどうも相手のペースにハマってしまってうまく断れない、というときは名刺に記載のある担当者本人のメールアドレスか、引っ越し業者のメールアドレスメールで断りを入れれば大丈夫です。引っ越し業者にとってはよくあることなので詮索はしてこないでしょう。メールは、お互いに証拠が残る便利なツールです。

もし、メールを見落として電話連絡が来たとしても、メールで連絡したあとなら気負わずに伝えられると思います。親が引っ越し代をもってくれることになり業者も手配してくれた、とでも言っておけば業者名や見積もり額を聞かれても「親が勝手にすすめてしまってよくわからない」と言い逃れすることもできます。

しつこい営業を相手にしても疲れるだけなので、嘘も方便です。もちろん状況により、親でなく会社や主人などと言い換えてください。

他の業者で契約した

本来なら、下手に小細工して誤魔化すことなく「よそに決めた」これだけで十分なのです。引っ越しは相見積もりを取ることが普通なので、契約が取れることもあれば他社に負けることもあるのは当然です。

理由を聞かれれば、断りたい業者にないサービスやオプションなどを挙げて「よその○○を頼みたかったので」とでも言っておきましょう。向こうが安かったので、と言ってしまうとさらに値引きをしてくるかもしれませんが、そもそもその業者に頼む気持ちがなければ、キッパリと断った方がお互いのためです。

引っ越し自体が中止になった

競争相手のライバル業者を探って相手の悪口三昧を並べ立てるなど、営業熱心であの手この手でこちらに話すすきを与えずに畳み掛けるように喋りまくる営業マンもいます。そうなると、電話の相手をするのもキツく感じるでしょう。それがいやなら「引っ越ししないことになった」と伝えましょう。ライバル会社がいなければ嫌な話題も聞かずにすみます。

電話の着信設定を変える

朝昼晩ところ構わずかかってくる電話攻勢には辟易します。アドレス帳登録外からの電話番号の着信が連続して何個も並ぶのを見るのは良い気持ちがしませんよね。夜中でもお構いなく電話がかかってくることもあるようです。

そんなときは、連絡事項欄に「何時から何時までは電話に出られません」「連絡は何時以降にお願いします」「連絡はすべてメールでお願いします」などと付け加えておきましょう。

それでもろくに内容を確かめずに電話をかけてくる業者があるかもしれません。そんなときは電話の設定で、アドレス帳登録外からの着信音やバイブを完全にオフにする機能を使えば睡眠を邪魔されることもありません。

しかし、同じ番号から何回も連続して着信があるのは電話に出ないからですよね。一度電話を受ければすむ話なので、「他に決まった」、「メールでとお願いしてある」と伝えれば以降はおとなしくなるはずです。仮に電話に出ずに放っておいても、3日もすればそれ以降はかかってこないことがほとんどです。

個人情報が不要な一括見積もりサイトもある

電話番号を入力することにより電話がかかってくるのですから、入力しなければ良いのですがそうするとほとんどのサイトでは先の入力に進むことができません。中には怪しいサイトもあり、引っ越しの紹介をすることなどなく個人情報を入手することが目的でさまざまな情報を入力させようとするページもあるようです。

運営情報や会社概要などをよく確かめ、ある程度有名なサイトのみ利用するようにしましょう。実際のサイト利用者の口コミやレビューの件数が多ければ実在するサイトと思って大丈夫でしょう。「引っ越し 一括見積もり」で検索して上位に上がっていればほぼ安心です。

そのような心配や電話攻勢の不満の声を受けて、個人の細かな住所や電話番号の入力を不要とする一括見積もりサイトも登場しています。サービス内容をよく読み、必要に応じて使い分けてみると良いでしょう。

まとめ

ナンバーディスプレイやスマホの番号通知のおかげで、電話に出る前に誰からの電話か分かるようになりました。電話に出るか出ないかは個人の自由です。しかし、一括見積もりサイトを無料で利用する以上は、少しでも安く引っ越しをするためには相手と連絡を取り合うことは避けて通れないことでもあります。

メールのやり取りがもどかしく感じるときは、やはり電話でリアルで話をするのが手っ取り早いです。訪問見積もりを依頼するか断るか、いずれにしても今後の方針を早めに結論を出して伝えれば、アポイントのためのしつこい電話からは解放されるでしょう。