12月も実は引っ越し繁忙期!3月についで料金は割高になる!

引っ越し業界の一番の稼ぎ時といえば、年度の切り替わる3月中旬から4月上旬までというのはもはや定番ですが、実は12月も忙しい時期になるのは知っていますか?

新年のスタートを新しい土地で迎えたいと思う人達の駆け込み需要が多く、場合によっては、3月の繁忙期よりも予約が取りにくいこともあるんです。

年末は3月の繁忙期に次いで高い

小中学校が冬休みに入る12月中旬から年末にかけてのこの時期は、3月に次いで引っ越しが混む時期です。3月の引っ越しは、進学、就職、転勤などで単身者の引っ越しが多いのに対して、12月の引っ越しは、家族の引っ越しが多いのが特徴です。

3月の繁忙期シーズンは、役所でも住民票異動のために窓口の受付時間を延長したり、特別に土曜日や休日に開庁したりすることも多いのですが、年末年始ではそういうわけにもいかず、完全閉庁とすることがほとんどです。

ごみ処理施設も休みになるので、年末までに引っ越しを予定しているなら役所への届け出をいつにするか、不用品やごみの処分をどうするか、計画的に進める必要があります。

さらにこの時期は降雪の影響があることも考えておかなければなりません。普段はまったく雪と縁のない地域で雪が降ると、道路や交通機関なども混乱します。

こういった状況を想定して業者としては需要があることが分かっていながらも、この時期はあまりギチギチに予定を詰め込めないのです。

また、年末年始は帰省して家族とのんびり過ごす人も多く、学生バイトは人気の雪山リゾートバイトに取られてしまうため、人材を確保するにはバイトの時給も高く設定しなければならないこともあります。

そのような事情があるため、引っ越し料金も高くなってしまうわけです。

引っ越し業者を確実に押さえるために

3月の繁忙期に限って引っ越し業者はレンタカーを借りて営業することが認められていますが、現段階では年末はレンタカーでの営業が禁止されているため、まず稼働台数そのものに制限があります。

さらに季節的な問題もあります。降雪や残雪による通行止めなどの外的要因により、積み込み作業はどうにか終わっても、転居先まで到着できない場合があります。

積み込んでしまったからには、その荷物を下ろさないことには、次の引っ越しができないので、業者としてもある程度ゆとりを持ったスケジュールにしなければいけません。

こういう状況が重なって年末の引っ越しは予約が取りにくい状況になってしまうため、早急に引っ越し業者を決めて本契約をすることが大切です。

賃貸物件が決まっていなくても急ぐべき

引越す地域が決まっているが、まだ賃貸物件を確定していない時でも、引っ越し業者は押さえておいた方が良いです。業者では、大体の住所さえ分かれば、見積もりを出すことができます。あとは、転居先の階数や、エレベーターの有無により、追加料金を加算すればいいのです。

賃貸物件は、いくつもの候補の中から、最悪範囲を広げてでも選ぶことができますが、引っ越し業者はそういうわけにはいかないのですから、そちらを先に押さえましょう。

こういう時ばかりは引っ越し業者も強気になり、少しでも利益率の高い引っ越しを契約したいため、荷物量の多い引っ越しや、長距離の引っ越しを選ぶ傾向があります。

当然、値引きも通常よりは期待できないので割高になります。それでもこの時期にどうしても引っ越しをしたいなら、とにかく相見積もりの予約を取りましょう。なるべく急ぐべきとはいっても、くれぐれもその場の言い値で即決はしないように気をつけてください。

引っ越し業者にコネがある知人がいるか

友人知人のネットワークをフル活用し、その中に引っ越し業者に勤めている人がいるか、そういう人を知っているか、聞いてみることをおすすめします。

なぜなら、地域密着業者であれば、特にそういう口コミや紹介を大事にする傾向があるからです。紹介があれば、誠意を尽くした作業をして評価を上げ、さらにそこからの紹介を期待できます。

大々的な広告宣伝活動をするより、生の口コミが一番効果があり、確実であることを知っているからこそ、安く丁寧な作業を心掛け、次につなげたいと思うものです。そういう業者の知り合いがいたら「誰々の紹介だから」と、取りにくい予約も優先して入れてくれるかもしれません。

引っ越し希望日の日程に幅を持たせる

とにかく引っ越し業者を確保したい場合、こちらで引っ越し予定日を決めてしまうのは得策ではありません。ただでさえ予約の取りにくい時期に引っ越し業者をこちらで絞り込んでしまうことになり、優良業者を逃してしまうかもしれないからです。

できれば、引っ越し希望日は1日だけに限定せず、何日か候補日を決めておく方が選択の幅が広がりますし、安い日を見つけることができるかもしれません。

少しでも引っ越し料金を安くするために

予約の取りにくい12月に引っ越しをしたいなら、閑散期、通常期よりは引っ越し料金も割高になる覚悟が必要です。でも、そんな中でも少しでも安くできるに越したことはないと思いますよね。

年末年始はただでさえお金のかかる時期。少しの努力で引っ越し料金が安くなるなら、やらない手はありません。

可能なら繁忙期前の12月前半に

どうしても年内の引っ越しを希望し、漠然と中旬ごろを予定しているというのなら、もうちょっと頑張って、なんとか日程を上旬にくり上げられませんか?

年末に近くなればなるほど、料金は上がってきます。それまでに降雪の影響で予定が崩れがちなスケジュールの帳尻を合わせるために、無理矢理詰めた作業スケジュールを立てなければ間に合わないこともあり、作業品質の心配も出てくる上に、料金も高いとくれば不満も出やすいかもしれません。

これでは、作業品質の心配も出てくる上に、料金も高いとくれば不満も出やすくなります。その点、12月上旬なら料金も安めに、余裕を持った作業を行ってくれるでしょう。

日時を業者に任せてみる

もし勤務先などに交渉して引っ越し日時が自由になりそうなら、業者の空いている日、つまり安くなる日に引っ越しができるよう手配しましょう。

業者に「いつ頼むと安くなりますか」と直接聞いてみましょう。混み合う時期とはいえ、人気のある日とない日があり、そこをお客さんが融通してくれるのであれば業者にとってもありがたいので、安くしてもらえる可能性が高くなります。

不用品の処分は早めに

年末年始はリサイクル業者やごみ処理施設、自治体の粗大ごみ回収も休みになり取り扱ってくれません。年末の大掃除を控え、ただでさえごみの量が増える時期です。

粗大ごみは自治体により、一回につき何個までと決められていることもあるので、回収日に漏れなく出せるように計画しておきましょう。

中古品を扱うリサイクル業者にも年末に向けて大量に不用品を処分しようとするお客さんが殺到します。人気のあるリサイクルショップになると、持ち込んだ不用品の査定をしてもらうまでに何時間待ちということはざらです。

「そんなに時間がかかるなら、明日査定額を伺いに出直します」と言おうものなら、「今日の時点での査定額を算出しており、明日は査定額が変動する可能性もあるので、見積もりをやり直すことになりますから、本日中の取り引きをお願いします」と言われてしまいます。

また、物によっては一気に同一商品の在庫が増えることもあり、買い取りを拒否されることもあります。もしそんなことになったらせっかく重い物を苦労して運んでも無駄足になる上に、新たに処分手段を考えるか引っ越しの荷物の中に無理やり押し込むかの選択を迫られます。何事も早め早めの準備が肝心です。

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有料オプションを使わずに個人で手配

この時期、降雪や流行性の病気によるスケジュールの狂いが生じやすいこともあり、引っ越し業者としては少しでも動けるうちに動いておきたいのが本音です。

それが予定が延期になったとしたら、エアコン業者やピアノ運送業者など下請け業者にも変更の連絡のやり取りをし、スケジュール調整を一からし直さなければなりません。

おまかせ梱包プランの引っ越しであれば、梱包開梱作業は大体が子どものいる家庭の主婦であることが多く、その人たちの予定の調整も大変で、人材の確保が一層難しくなります。

というわけで、この時期は標準のシンプルな引っ越しプランの方が業者にとってはありがたいという裏事情があり、オプション料金も年末割り増し料金のように特別価格に設定する業者もあります。

自分でできることはなるべく自分でやるようにして余分なオプション料金を払う必要のないように準備しましょう。エアコンの脱着は自分で安い電気工事会社を探して頼む手もあります。

まとめ

年が明けてみんながお正月気分でのんびり団らんしているのを横目で見ながら、新年早々引っ越しをするのは何としても避けたいですよね。くどいようですが、とにかく早め早めの行動をおすすめします。

自分の体調の都合で日程の変更をすることにならないためにも、日ごろの体調管理も怠りなく!